セリエAの長い低迷期
サラー、ジェコ、ハート等々、イタリア人以外の海外選手がセリエAのクラブに移籍すると、都落ちのようなイメージになってしまいます。もちろんサラーやジェコはいい選手ですが、プレミアリーグのトップチームで出場機会がなかったので、セリエAに移籍してきた選手です。ハートも同様でマンチェスターシティで構想外になったGKです。
セリエAは全体的にクラブの財務状況が悪すぎます。名門インテルとミランは中国資本になってしまいました。
トップクラスの選手を獲得できるクラブはユベントスに限られます。
ユベントス以外は、海外ビッグクラブから選手を引き抜かれています。これでは、ユベントスの独走状態が数年間続いてしまうのではないでしょうか。
このような状態では、セリエAの人気はますます低迷してしまうのでしょうか。人気クラブのローマやナポリのゲームでさえ、スタジアムには空席が目立ちます。チケットが売れなければ、ますますチームの財務状況を悪化させてしまいます。そしてスター選手の獲得がさらに厳しくなり、チケットが売れないという負のサイクルに突入してしまいます。既に突入していると言っていいでしょう。
守備的なイメージよりも、激しい戦いが繰り返されるプレミアリーグに人気が集まるのは理解できます。攻撃的な戦術を採用されているリーガエスパニョーラがセリエAよりも魅力的なリーグなのは当然でしょう。
イタリアサッカーは守備的という先入観が出来上がってしまいました。
サッカーのスタイルを攻撃的にして、スター選手を多くのクラブが獲得しなければ、セリエAの復権は厳しいのではないでしょうか。それには、資金力をつけるしかないでしょう。セリエAに移籍したいという一流プレイヤーは皆無です。