監督と資金力
サッカーは監督の戦術が重要なことは広く知られています。
しかし、いくら監督の能力が重要でも、やはり資金力に大きく差があると、選手のレベルが違いすぎて戦術だけでは対抗できなくなります。選手の個人能力だけで勝敗が決定してしまいます。
だから資金力が劣るレスターの優勝は奇跡と言われています。永遠に語り継がれてもいいぐらいの奇跡です。おそらく、プレミアリーグ以外のリーグでは無理でしょう。下位チームにも各国代表のエースチームがいて、上位チームが下記チームに負けるゲームがあるプレミアリーグだからこそ起こった奇跡です。
リーガはバルセロナとレアルとアトレティコの3チームに優勝のチャンスがあります。
しかし、ブンデスリーガはバイエルンの一強、セリエAはユベントスの一強です。リーグとしての魅力がなくなってしまします。
バイエルン主将のラームは「ブンデスリーガが一強なのはバイエルンだけの責任ではない」とコメントしていました。たしかにバイエルンだけの責任ではありません。その他のチームが弱いのにも責任があると言いたかったのでしょう。ただ、リーグの魅力が大きく下がってしますと、バイエルやユーベのような強豪チームにも影響がでます。リーグとしての収益が大きくて低下してしまうことが予想されます。
ユナイテッドのモウリーニョ監督はレアルマドリード監督時代を振り返り「リーガでは試合をする前から勝つことがわかっている試合が多くあった」と発言していました。
ヨーロッパのサッカー界全体を考えて、新たなルールを設ける時期がきたのかもしれません。ファイナンシャルフェアプレーが機能しているとは考えられません。